【福祉から雇用応援事業】企業見学会「障害者雇用積極的取り組み企業“株式会社髙島屋京都店”」レポート

【福祉から雇用応援事業】企業見学会「障害者雇用積極的取り組み企業“株式会社髙島屋京都店”」レポート

『働く意味』を考え続ける…
企業担当者と働く障害者の声 / 京都髙島屋

11月1日(火)、一般企業見学会を株式会社髙島屋京都店にて実施しました。
当日は10施設11名のA・B型職員の皆さんが参加され、一般企業での障害者雇用の現場(職場環境・仕事内容)見学の後、企業の雇用担当者とそこで働く当事者の双方から様々なお話を聞くという、大変貴重な体験をさせて頂きました。

企業:【実習で見極める三つの採用ポイント】

髙島屋京都店では、ジョブパークはあとふるコーナー等の就労支援機関との連携により、積極的に 障害者雇用に取り組まれておられます。採用までに複数回の実習をされ、職場の環境・人・仕事への マッチングを想定されます。
ズバリ、見極めのポイントは三つ

  1. 人柄(働きたいという意欲・働く目的がある)
  2. 最低限のコミュニケーション(元気な挨拶・わからないことをすぐに聞ける)
  3. 素直な気持ち(自分の障害を正しく理解し、人に伝えることができる)

仕事のスキルよりも、仕事に対する姿勢を大切にして雇用(採用)を検討されています。

当事者:【働く喜びを感じ、働くことを考え続ける】

障害クローズ就労で困難な就労経験を重ねた後、それでも“働くこと”にこだわり、オープン就労で高島屋に採用された三名の方が、参加者の様々な質問に答える形で、障害の受容、就労までの経緯、現在の職場での状況、働くことで感じていることについて、今の思いを話して下さいました。
“働くことで得ているものは?”の質問には、“毎日行く場所がある安心感・生きがい・人や社会とのつながり”という答えが返ってきました。ひとことで言えば、それは“働く喜び”です。
就労後、職場の配慮や理解を得ても、障害を持ちながらの就労継続は容易いものではありません。
それでも、その困難さよりも大きな働く喜び、働く意味を実感されていることが、働き続ける原動力になっています。

参加者:【事前と事後、それぞれのアンケートより】

事前:企業で働くには何が一番必要か?・・・企業側の理解・コミュニケーション能力・仕事力。
事後:就労支援で今、最も必要なことは?・・・働きたいという意欲の引き出し・仕事に対する責任感。
実際の就労現場で見たもの、聞いた声・言葉は、参加者が事前にイメージしていた一般企業での就労に対する考え方に変化をもたらしました。そして、日頃の就労支援で大切なこと、今やるべきことへの具体的ヒントとなりました。

【 百聞は一見に如かず !! 】

ほっとはあとセンター「福祉から雇用」応援事業では、今後も企業・支援機関の見学会を実企画しています。できるだけ多くの現場体験をされ、就労支援への興味・関心を深められることをお勧めします。